まち・文化
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2018年7月10日
山内さんの愛おしいもの・コト・昔語り 『古橋のバイ(栢)』 其の一
5月末、古橋の山中で見つけたバイ ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(91)和子さん(90)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いた中でも心に残った、或いは伝えておきたい山内さんの記憶である。今回は「... 続きを読む
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2018年7月6日
がま仙人との出会いは水無月に
宗安寺(彦根市)劉海蟾(りゅうかいせん) 仙人は人気なのだろう。鳥山明の漫画『ドラゴンボール』の亀仙人は、武天老師と呼ばれる武術の達人で、「かめはめ波」を編み出した人物。亀仙人のライバルは鶴仙人。『封神演義』(ほうしんえんぎ)は文字通り中国の古典『封神演義』を元にしているし、『ナルト疾風伝』の仙術や仙人モードはあ... 続きを読む
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2018年7月3日
道に至る
漢字には、そのひとつひとつに意味があり成り立ちを探っていくと面白い。昔、「道」という漢字が気になり博識の友人に尋ねたことがあった。部首の「しんにょう」は、「ぶらぶらすること、行くことと止まることを意味している」という。「道」は、「しんにょう」+「首」で、気持ち悪い文字のひとつになった。以来、華道、香道、書道、剣... 続きを読む
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2018年6月25日
半月舎だより 20
まだ見ぬ「バンコクナイツ」 小さくとも濃厚なラインナップの映画をかけてくれる映画館がまちにほしい、というのは、ずいぶん前から思っていたことのひとつだ。せめて、地方では鑑賞が難しい映画を、少しずつでも自主上映できないか、ということも、頭の片隅であたためてきたことだった。そんなささやかな思いつきの一端が、今月末3... 続きを読む
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2018年6月24日
「ときはばし」のこと
僕は、毎月第4月曜日の午後3時過ぎからKBSラジオでファミリーレストランさんと10分ほどお話をさせていただく機会に恵まれている。大抵はDADAの掲載記事からピックアップしている。イジられることも多いが、月に一度、異なる世界の方と話ができる大切な楽しいひとときだ。既に、ご存知の方も多いかもしれない。 5月... 続きを読む
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2018年6月15日
湖東・湖北 ふることふみ 45
桜田門外の変(後編)桜田門外の変を描いた絵葉書 / 個人蔵 当事者たちにとっては長い時間だったであろう桜田門外の変も時間にすれば十分にも満たなかったとされている。 前稿で行列の日雇い仲間が一番に逃げたという説があることを書いたが、私は何年か前に『柘榴坂の仇討』という映画の中で桜田門に向かう彦根藩の行列にいた仲間役をいただいた... 続きを読む
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2018年6月11日
山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り 4
法華寺跡 ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)和子さん(90)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いた中でもこれはと思った、或いは伝えておきたい山内さんの記憶である。今回は「石田三成」。 DA... 続きを読む
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2018年6月4日
半月舎だより 19
絵本をめくる、時間が流れる 一昨年から、半月舎で「かえる先生」こと細馬宏通さんのシリーズ講座「かえるの学校」を開いている。滋賀県立大学の教授で人間行動学を専門とする細馬さんは、音楽・マンガ・映画などのさまざまなジャンルに通じており、その分析的な視点から読み解いてもらうと、知っているつもりになっていた作品や作家... 続きを読む
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2018年5月28日
手仕事を守る「締め込み」
大相撲観戦が楽しくなるかも……大相撲本場所で十両以上の力士が締める「まわし」は、「締め込み」と呼ばれる絹織物だ。国内で唯一手織りの締め込みを織る、おび弘(本社・京都市)山門工場(長浜市西浅井町山門)を訪ねた。 「最近はピンクやグリーンなど色鮮やかな物が増えましたね」と色見本から見せて下さったのは織り師の中川正信さん(72)。中川さんは締め... 続きを読む
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2018年5月17日
山内さんの 愛おしいもの・コト・昔語り 3
高時川沿いには水利に関係する石碑がいくつもある。遡ろうとしなければ辿り着くことができない遺産だ。 ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)和子さん(90)ご夫妻にお会いしてお話を聞き、色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いた中... 続きを読む
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2018年5月14日
湖東・湖北 ふることふみ 44
桜田門外の変(中編)萬延元年に発刊された『袖玉武鑑』(携帯できる武鑑)/ 個人蔵 江戸城からの太鼓を合図に、大名たちの登城が始まった。 ドラマや映画を見ると行列はゆっくり歩みながら進むイメージがあるが、実際の行列は駆け足だったと伝えられている。江戸時代は基本的に平和な長期安定政権だったが本来幕府という組織は武士が軍事行動中に... 続きを読む
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2018年5月7日
狐穴
彦根市池州町の花山院稲荷社。社の台座の石組みにも「狐穴」。 前回、「狐穴」について書いた。稲荷の社の裏に狐が出入りできる穴があいているという話だ。彦根市本町の宗安寺の「旧上魚屋町稲荷」と高宮町「豊勝稲荷」にはちゃんと狐穴があった。以来、1ヶ月、僕は、他の稲荷社にもあるに違いない……と、お参りしては社の裏に回... 続きを読む
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2018年4月30日
半月舎だより 18
Kさんの本棚 2月なかばから3月上旬にかけての3週間、半月舎に「インターンシップ生」が来ていた。京都のデザイン系専門学校の一年生で、Kさんという18歳の女の子だった。 インターンシップとは学生の就業体験のことで、本人から申し込みのメールをもらった時は戸惑った。受け入れはもちろん、自分が学生時代にインターンシップを... 続きを読む
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2018年4月25日
魚のゆりかご水田 オーナー募集
琵琶湖岸の水田に「魚のゆりかご水田」と書かれた立札を見ることがある。 「魚のゆりかご水田」は、圃場整備により魚が遡上できなくなった水田の農水路に魚道を設け、昔のように魚が産卵できる環境を取り戻そうというプロジェクトで、2006年から県などにより始まった。 東近江市栗見出在家町の「栗見出在家町魚のゆりかご水... 続きを読む
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2018年4月22日
圓常寺の外堀土塁跡
圓常寺(彦根市城町)の木造阿弥陀如来立像は(快慶作)、今年3月9日(金)、文化庁文化審議会において新たに重要文化財(美術工芸品)に指定された。現在、東京国立博物館本館において、特集「平成30年新指定国宝・重要文化財」展で公開されている(5月6日まで)。圓常寺には僕の興味を惹くものが多い。阿弥陀様については勿論だ... 続きを読む
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2018年4月13日
半月舎だより 17
冬の古本研修旅行 高松編 (高知編からつづく) 二月なかば、「古本研修旅行」と称して同業者のNさんとともに極寒の湖北を脱出、一路四国に向かって三日目。短い旅は折り返し地点を迎え、わたしたちは香川県高松市へ向かった。 高松に到着して最初に目指したのは、昨年夏にオープンした新刊書店「ルヌガンガ」だ。店主のこだわりを映... 続きを読む
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2018年4月10日
湖東・湖北 ふることふみ 43
桜田門外の変(前編)今年は明治維新150年ということで、幕末が再び脚光を浴びている。幕末の明確な始まりは外圧である黒船来航からと考えることができるが、幕末史の裏の局面である血生臭い「天誅」と称する殺人事件の数々は桜田門外の変から始まる。逆説的に言えば桜田門外の変が無ければ気に入らない人物を殺してでも世の中を変えようとする急激な改革... 続きを読む