まち・文化
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2018年4月5日
山内さんの愛おしいもの・コト・昔語り 2
ご縁があって、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)和子さん(90)ご夫妻にお会いしてお話を聞き色々教わっている。ふと耳にする山内さんのお話が面白い。「愛おしいもの・コト・昔語り」は、私が聞いたなかでも、これはと思った、或いは伝えておきたい山内さんの記憶である。今回は「オコナイ」に関するものだ。 1月か... 続きを読む
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2018年4月2日
御鏡餅
オコナイ(木之本町古橋)「オコナイ」は少し前までは当たり前に行われていた祭礼で、現代社会が失ってしまった何かしらの欠片があることを感じる。過去より受け継いだ文化の最後の砦であるような気もする。オコナイをカタカナで書くのは「行」「神事」「お講内」など地域によって様々な表記があるからだという。 古橋のオコナイについては今号4頁で『山内さ... 続きを読む
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2018年3月28日
99.9「いとこんち」のメニュー
ほとんどテレビを観るということが無い。観たとしてもアニメがほとんどでドラマは続きが気になるので避けるようにしている。最近はオンデマンドのネット配信や動画専門サイトも充実し、観ることになる運命的な番組がある。いくつかその運命的な番組があるのだがそのひとつが「99.9-刑事専門弁護士-」だ。 ファンである俳優が出演して... 続きを読む
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2018年3月21日
半月舎だより 16
冬の古本研修旅行 高知編 彦根に暮らすようになって13年、未だにこのまちの冬の寒さ暗さには慣れない。たまらなくなって、昨年から「研修旅行」と称し、真冬の数日間あたたかい地方へ逃避行することにした。なぜか同行を申し出てくれた長浜の同業者Nさんとふたり、ひたすら古本屋を(ときには新刊書店も)目指す旅である。今年は高知と... 続きを読む
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2018年3月12日
近江の豪商 薩摩家三代記 —薩摩治兵衛とその孫バロン薩摩—
芙蓉会の代表理事・古川博康さん 昨年秋、公益財団法人「芙蓉会」から、「近江の豪商 薩摩家三代記—薩摩治兵衛とその孫バロン薩摩—」という本が発行された。数多ある近江商人の栄光のなかで、薩摩治兵衛と薩摩商店の名前が取り上げられることはあまりないだろうと思う。そして、その孫であり「バロン薩摩」として知られる薩摩治... 続きを読む
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2018年3月8日
湖東・湖北 ふることふみ 42
犬上神社と犬上君犬上の君屋敷推定地 人類が最初に仲良くなった生き物は犬ではないかとの説がある。古くは縄文時代辺りには人間の狩りを手伝い、そして家族と同じ待遇も受けていたことが埋葬方法などからわかるらしい。これ対して猫(イエネコ)は仏教と共に日本に伝来したと言われている。始まりは経典を齧る鼠退治を担った存在だったのだ。よく「... 続きを読む
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2018年3月5日
山内さんの愛おしいもの・コト・昔語り
山内喜平さんと和子さん 先月、長浜市木之本町古橋にお住まいの山内喜平さん(90)が、伊吹大根復活に尽力されたお話を書いた。蒔いた種の80パーセント近くが基本形の伊吹大根に育つようになるまで20年近い歳月を要したが、この間、畑には毎年200本近い規格外の大根が育っていたことになる。 奥さまの和子さん(90)... 続きを読む
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2018年3月1日
「そのもののある不自然なる実体」
高橋良・川村憲太合同展川村憲太さん(左)と高橋良さん(右) 画家の高橋良さんから、「3月に展覧会を開くのでぜひ取り上げてください」と連絡をもらったのは1月の中旬頃だった。写真家の川村憲太さんとの合同作品でヌードをテーマにしたものだという。 ヌードと聞いて、一瞬たじろいでしまった。少なからず写真に取り組んできたものとして、ヌード... 続きを読む
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2018年2月26日
狐穴と寒施行
寒施行のお供え 「彦根ゴーストツアー」が、2月17日・18日にあった。このツアーは「見えないモノ」を「ゴースト」と位置づけ、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、未評価の文化資源を巡る。今回は「妖怪探訪の章」だった。僕も参加したが最も刺激的であり感動したのが豊勝稲荷の「狐穴」と「寒施行」だった。 豊勝... 続きを読む
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2018年2月16日
半月舎だより 15
いただきもの日記 昨年、一箱古本市の出店で三度もご一緒したYさんが、店まで来てくれた。 いろいろお話をしているうちに、古本屋だけで生きていけるのか、という話になった。この手の話は、よく話題に上る。古本屋どうしでも、よく上る。みなさん不思議に思うところなんだろう。古本屋どうしでも不思... 続きを読む
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2018年2月13日
湖東・湖北 ふることふみ41
井伊直政命日法要昨年の命日法要の様子 慶長7年(1602)2月1日、井伊直政は居城佐和山城で生涯を閉じる、享年42歳。死因は1年半ほど前の関ケ原の戦いで島津義弘を追跡しながら受けた鉄砲傷による破傷風だと言われてきたが、近年では直政は関ケ原直前に高熱を発し、このために軍監の任に本多忠勝を加えるなどの対策が行われたことからも関... 続きを読む
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2018年2月9日
明治維新150年 其の一
天寧寺の大東義徹顕彰碑の書は日下部鳴鶴が揮毫。鳴鶴は彦根藩士であり明治の三筆、近代書道の確立者の一人である。 かつてDADAジャーナルでは湖東・湖北に遺る近代化遺産を記してきた。文化庁によると、近代化遺産とは、「幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物... 続きを読む
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2018年1月31日
彦根ゴーストツアー
「目に見えないモノを見ることができるかもしれない旅をしませんか? 現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の狭間、湖東・湖北の伝承を追いかけ文化遺産を巡るTour に出かけませんか?『空(くう)の旅人舎』がご案内いたします」と、「妖怪探訪の章」(2月17日・18日)、「井伊直弼の章 其の二」(3月3日・4日)が行われる予定... 続きを読む
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2018年1月17日
城下町の稲荷社 なぞの言葉「せんぎょう」(2)
前回、彦根市高宮の豊勝稲荷に、「せんぎょう」或いは「せんぎょ」と呼ばれるお供えの風習があることを話した。その時は言葉の意味は判らなかったが、「施行」と書くことが判った。大抵は「しこう」と読むが「僧や貧しい人々の救済のため、物を施し与える」ときには「せぎょう」と読む。豊勝稲荷の「せんぎょう」「せんぎょ」は、「せぎょう」... 続きを読む
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2017年12月25日
湖東・湖北 ふることふみ 40
井伊家千年の歴史(23)直虎終焉の地・松岳院跡 『おんな城主 直虎』の放送も無事に終了した。一旦区切りとなるので今稿では放送前に大きな問題も提示されていた件について私説を書いてみたい。 井伊直虎は男性である。そんな説がまことしやかに発表されたが現在はほぼ否定されていると考えても差し支えない。一番の理由は男性説の証拠となる史料が1... 続きを読む
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2017年12月7日
自動運転バス政所を走る!
「今日はあの細い道に入ろうとしてたわー」「昨日はここで立ち止まってたでー」と地域の皆に見守られながら、奥永源寺の集落内を自動運転バスがゆっくりゆっくり走りぬけた。 これは国土交通省が、中山間地域で人や物の流れを確保することを目的とした自動運転の実証実験を行う全国13箇所の中に、道の駅 奥永源寺渓流の里周... 続きを読む
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2017年12月4日
半月舎だより 14
お客さんたちのあれこれ 舎主のUさんも、舎員のわたしも30代の女なので、「お客さんも同世代くらいの女性が多いんでしょう」というようなことを言われることがあるが、そんなこともない。定期的にお越しになるような、お互い顔を覚えるようなお客さんは、ほとんど年配の男性だ。 お客さんから本を買い取らせてもらい、自分で選んで並... 続きを読む