彦根市の記事一覧
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2016年10月28日
半月舎だより 3 まち・文化
年に何回か、行商に出かける。古書組合に所属していない私たちに、古書市だとか、古本関係のイベントの誘いが来ることはほぼない。手づくりの品や食べ物がならぶ市などにお誘いいただくことが多い。どんなひとが来るだろうと想像しながら店の本棚から本を選んで、箱に詰めて運び出す。屋外や、古い民家や、いろいろな場所で出店する。そ... 続きを読む
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2016年10月17日
半月舎だより 2 まち・文化
「移動図書館ひまわり号」前川恒雄 著・夏葉社・2016年7月発行 2,160円 吉祥寺のひとり出版社・夏葉社 半月舎は古本屋だが、いくつか新刊の本もあつかっている。彦根に育った詩人・高祖保に関する書籍を発行している金沢の出版社「龜鳴屋」、自由ヶ丘と京都に拠点をもつ出版社「ミシマ社」、京都の本屋... 続きを読む
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2016年10月3日
湖東・湖北ふることふみ25
井伊家千年の歴史(11) まち・文化菊川市・塩買坂古戦場 歴史の流れが変わるきっかけは、人の手によるものと大きな天災によるものの二つに分けることができる。戦国時代の井伊家は両方のきっけによって歴史の表舞台に立たされることになった。 人の手によるきっかけは将軍家の後継者争いに端を発した応仁の乱。少し前から遠江守護は今川氏から斯波氏に代わってい... 続きを読む
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2016年9月12日
YOKAI NO SHIMA まち・文化
『YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭─万物に宿る神々の仮装』〈青幻舎〉 判型:B5変 / 総頁:256頁 / 上製 / 定価:本体3,800円+税 / ISBN978-4-86152-529-2 C0072 『YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭─万物に宿る神々の仮装』(青幻舎)という書籍があること... 続きを読む
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2016年9月8日
湖東・湖北ふることふみ24
井伊家千年の歴史 10 まち・文化新田神社の井伊弾正左衛門肖像画 井伊谷の井伊家は今川了俊に九州まで遠征させられ、それまでの意に反して懐良親王と戦うことになり多くの犠牲者を出す結果となった。 その少し前、別の井伊一族の名前が『太平記』に記されている。新田義貞の次男義興が関東で戦っていたとき義興軍の猛将として登場する井弾正である。新田義興は... 続きを読む
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2016年9月5日
ホラアナから響く音 お店
約150年前、江戸時代後期の建築とされるその古民家は、入母屋造で、トタン屋根の下に草屋根を隠している。当時の農家の面影をよく残すとして、彦根市指定文化財にもなっているこの建物に、青柳亮さん・麻美さん夫妻は昨年10月、神奈川県から移り住んだ。そして工房とショールーム「horaana」をかまえ、オーディオメーカー「... 続きを読む
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2016年8月28日
半月舎だより まち・文化
半月舎という古本屋です 半月舎という古本屋をはじめて、9月で丸5年になる。 店は彦根の旧城下町のなかにある商店街「中央商店街」のはじっこから2番目の場所にある。一度移転しており、2年半ほど前までは「おいでやす商店街」のはじっこにいた。どうしてか、はじっこに縁がある。 店は、舎主のUさんと舎員の私、Mのふたりで営... 続きを読む
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2016年8月17日
イチゴとイチョウ まち・文化
彦根城のオオトックリイチゴは、彦根城以外では知られていない固有種だ。彦根城にのぼると鐘の丸売店横に大きな看板が建っている。こんなことが記されている。『自生の「ナワシロイチゴ」と中国・朝鮮半島原産の「トックリイチゴ」が自然交配して生まれた雑種であると考えられています。6月に開花し紅紫色の5枚の小さな花弁をつけます... 続きを読む
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2016年8月10日
湖東・湖北ふることふみ23
井伊家千年の歴史 9 まち・文化南朝に属し宗良親王を助けた井伊道政とは何者なのか? 彦根藩井伊家の系図でも幕末になって急に登場する人物で明治政府に提出した系図に直系の人物として公にしている。江戸期になって書かれた南朝資料に名前が登場することがあったために南朝を助けた勤皇家の井伊家という象徴として追加されたと考えられているのだ。私見ではあるが「... 続きを読む
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2016年8月3日
彦根・昭和新道 まち・文化
マラリア撲滅と彦根城外堀彦根市の銀座街から琵琶湖に向かう道は「昭和新道」と呼ばれている。「大正14年(1925)、彦根で乗合バスの運行が始まり、昭和5年(1930)には、三社のバス事業が競合するという事態に至る。こういった動きに対し、昭和6年から10年にかけて、自動車交通に合うようにいくつかの街路が拡幅されたり、建設されたり、街路の隅... 続きを読む
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2016年7月13日
湖東・湖北ふることふみ22
井伊家千年の歴史 8 まち・文化井伊谷龍潭寺の宗良親王の位牌 南北朝時代に数々起った戦いのうちで、特に重要となる一つが青野原の戦いである。延元三年(1338)1月、奥州で戦っていた北畠顕家は畿内での南朝方の不利を助けるために軍勢を都へ向けて猛進させ、関東や東海道で味方が集まり軍は拡大した。北朝に属していた今川範国は、顕家の軍勢を後ろから追... 続きを読む
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2016年6月13日
湖東・湖北ふることふみ21
井伊家千年の歴史(7) まち・文化三岳城跡 元弘3年(1333)鎌倉幕府滅亡。私たちは一つの武家政権が終焉を迎える時、そこに仕えた人々や最高権力者の一族が一緒に歴史から消えるようにイメージしている。しかし幕府終焉において権力者一門に大きな悲劇が起こったのは北条氏のみであり、室町幕府や江戸幕府でも終焉時に将軍の命は長らえている。この点において... 続きを読む
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2016年5月30日
花咲くアスパラガス まち・文化
アスパラガスの季節である。 アスパラガスのドイツ語はSpargel(シュパーゲル)。ドイツの人々はシュパーゲルに対する思い入れが深く、4月中旬から6月24日(聖ヨハネの日)まで各地で「シュパーゲル祭り」が開催される。多くのレストランには独自のアスパラガス料理が登場し、旅する人々の楽しみのひとつにもなって... 続きを読む
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2016年5月27日
おたまの頃を過ぎても まち・文化
かえるの学校学生のときからの癖で、かえるさんこと細馬宏通さんのことをつい「先生!」と呼んでしまう。細馬さんは滋賀県立大学の教授だが、研究者としてだけでなく、文化人としてもよく知られていて、音楽の世界ではバンド「かえる目」の作詞作曲・ボーカルを担当する「かえるさん」という名まえでも通っている。そんな細馬さんを知る人たちの前で... 続きを読む
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2016年5月11日
一行一文字改行縦書き まち・文化
横書きの話だ。いや、縦書きの話である。 僕は、丁度一週間前まで、「レート白粉」写真のような看板の文字は、戦前の右から書く横書きだと思っていた。更に言うならば、お寺や仏間のかもいに飾られた扁額も、恥ずかしながら、右から書く横書きだと漠然と感じていたのだと思う。 一週間前、横書きが何時の頃から始まったのか気にな... 続きを読む
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2016年5月2日
謎の角度3 存在しない場所 まち・文化
古絵葉書「近江彦根城」部分(sugihara collection) 日本を訪れ彦根城のスケッチを残したイギリス人水彩画家アルフレッド・パーソンズ(Alfred Parsons 1847〜1920)から始まった「存在しない場所」探しだった。「近江 彦根城」という古絵葉書は、その場所が確かに存在することを物語... 続きを読む
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2016年4月25日
ヘレン ケラーが訪れた場所 まち・文化
『新修彦根市史』に『ヘレン=ケラー女史の来彦』というコラムがある。 『「三重苦の少女」「奇跡の人」と称されるアメリカのヘレン=ケラー女史(一八八〇〜一九六八)が初めて来日したのは、一九三七年(昭和十二)、五十六歳の時のことであった。(中略)彦根では、滋賀県立盲学校での記念植樹のほか、今も滋賀大学経済学部構内にたたず... 続きを読む