まち・文化
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2016年6月13日
湖東・湖北ふることふみ21
井伊家千年の歴史(7)三岳城跡 元弘3年(1333)鎌倉幕府滅亡。私たちは一つの武家政権が終焉を迎える時、そこに仕えた人々や最高権力者の一族が一緒に歴史から消えるようにイメージしている。しかし幕府終焉において権力者一門に大きな悲劇が起こったのは北条氏のみであり、室町幕府や江戸幕府でも終焉時に将軍の命は長らえている。この点において... 続きを読む
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2016年6月9日
滋賀県第二峰 金糞岳へ登る
金糞岳から白倉岳方面を望む 金糞岳は、滋賀県で2番目に高い山だ。民話では、伊吹山の神が金糞岳の神と高さを競い、負けた伊吹山の神が金糞岳の神の首を切り落としてそれが竹生島となり金糞岳は2番目に高い山になったとされている。 金糞岳へ登るには、高山キャンプ場から続く谷の両側の尾根伝いに花房尾根コースと中津尾根コ... 続きを読む
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2016年6月6日
近江鉄道は創立120周年
誰も気づいていない近江鉄道の日本一近江鉄道株式会社本社ビルの横、「辛苦是経営」の碑(2013年撮影) 平成28年(2016)6月16日、近江鉄道株式会社は創立120周年をむかえる。記念セレモニーとして、近江鉄道彦根駅で平成13年(2001)年10月に引退したモハ1型の塗装「赤電」を復活し出発式を行うことになっている。 鉄道マニアの間ではよ... 続きを読む
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2016年6月2日
ゆっくりマルシェ in まいばら
今月から、伊吹山のふもとのルッチプラザで、「ゆっくりマルシェ」が隔月で始まった。 近頃、手づくりのものなどを販売する定期開催のマルシェがあちこち開かれるようになったが、このマルシェにははっきり示された方向性があり、それが「ゆっくり」である。出店するお店は、暮らしにまつわる衣食住やエネルギーについて、「ていねい... 続きを読む
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2016年5月30日
花咲くアスパラガス
アスパラガスの季節である。 アスパラガスのドイツ語はSpargel(シュパーゲル)。ドイツの人々はシュパーゲルに対する思い入れが深く、4月中旬から6月24日(聖ヨハネの日)まで各地で「シュパーゲル祭り」が開催される。多くのレストランには独自のアスパラガス料理が登場し、旅する人々の楽しみのひとつにもなって... 続きを読む
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2016年5月27日
おたまの頃を過ぎても
かえるの学校学生のときからの癖で、かえるさんこと細馬宏通さんのことをつい「先生!」と呼んでしまう。細馬さんは滋賀県立大学の教授だが、研究者としてだけでなく、文化人としてもよく知られていて、音楽の世界ではバンド「かえる目」の作詞作曲・ボーカルを担当する「かえるさん」という名まえでも通っている。そんな細馬さんを知る人たちの前で... 続きを読む
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2016年5月11日
一行一文字改行縦書き
横書きの話だ。いや、縦書きの話である。 僕は、丁度一週間前まで、「レート白粉」写真のような看板の文字は、戦前の右から書く横書きだと思っていた。更に言うならば、お寺や仏間のかもいに飾られた扁額も、恥ずかしながら、右から書く横書きだと漠然と感じていたのだと思う。 一週間前、横書きが何時の頃から始まったのか気にな... 続きを読む
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2016年5月2日
謎の角度3 存在しない場所
古絵葉書「近江彦根城」部分(sugihara collection) 日本を訪れ彦根城のスケッチを残したイギリス人水彩画家アルフレッド・パーソンズ(Alfred Parsons 1847〜1920)から始まった「存在しない場所」探しだった。「近江 彦根城」という古絵葉書は、その場所が確かに存在することを物語... 続きを読む
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2016年4月27日
図書館 創設100周年
彦根市立図書館彦根公会堂(写真提供 彦根市立図書館) ちょうど100年前、1916年(大正5年)の4月25日。彦根城内堀の端、「彦根公会堂」のなかに設けられた「彦根図書館」が、当時の文部大臣に認可された。滋賀県下で初めての公立図書館の誕生だった。現在の彦根市立図書館である。 なぜ彦根図書館は創設されたのか。その答えは彦根... 続きを読む
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2016年4月25日
ヘレン ケラーが訪れた場所
『新修彦根市史』に『ヘレン=ケラー女史の来彦』というコラムがある。 『「三重苦の少女」「奇跡の人」と称されるアメリカのヘレン=ケラー女史(一八八〇〜一九六八)が初めて来日したのは、一九三七年(昭和十二)、五十六歳の時のことであった。(中略)彦根では、滋賀県立盲学校での記念植樹のほか、今も滋賀大学経済学部構内にたたず... 続きを読む
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2016年4月18日
湖東・湖北ふることふみ 20
井伊家千年の歴史(6)鏡の宿。本陣の隣、義経宿泊地 鎌倉時代前期『吾妻鏡』の記載で近江に井伊直綱という人物が佐々木庄に居たこと、承久の乱(もしくは三日平氏の乱)で幕府に逆らった貫名重忠という井伊家に連なる武将が居てその息子が日蓮上人であることなど多面的な井伊家の姿が歴史の断片に見えるようになってきた。 日吉社宮仕法師刃傷事件か... 続きを読む
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2016年4月13日
近代化遺産を巡る旅
次なるヒーローは、長野主膳義言だ!!天寧寺 長野主膳義言の墓碑と歌碑 長野主膳義言……。幕末の国学者で井伊直弼の師である。徳川御三家の一つである紀州和歌山藩とも密なつながりがあったといわれているが、長野は謎に包まれた人物だ。 幕末、一橋派橋本左内らの朝廷工作に対し、長野は関白九条家を通じて裏工作を行い、安政の大獄では、反対勢力の一橋派や尊... 続きを読む
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2016年4月4日
謎の角度2 存在しない場所
Alfred Parsons『NOTES IN JAPAN』 より イギリス人水彩画家アルフレッド・パーソンズ(Alfred Parsons 1847〜1920)は、明治25年(1892)に日本の風景を描いた。そして5月末から6月はじめにかけて、彦根の楽々園と天寧寺で1ヶ月を過ごした。パーソンズはイギリス王... 続きを読む
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2016年3月31日
子どもと登る荒神山
3月半ばのまだ肌寒い日曜日、6歳の息子と4歳の娘を連れて荒神山に出かけた。 荒神山は、彦根市民にとってはおなじみの山だ。小学生時代に登った方も多いのではないだろうか。標高284メートル。山に登り慣れた人にとってはもの足りないが、子どもたちの登山デビューにはうってつけだ。 荒神山には、車も通れる林道のほかにも... 続きを読む
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2016年3月29日
KiKiの環世界
花しょうぶ通り商店街にあるギャラリー寺子屋で、「KiKiの環世界—動物行動学者・日髙敏隆の著作と妻・喜久子の挿絵展—」がはじまる。 湖東湖北地域であれば、1995年彦根に開学した滋賀県立大学の初代学長として、日髙敏隆先生を知るひとは多いだろうと思う。 2009年に亡くなられ、私自身は生前お... 続きを読む
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2016年3月23日
湖東・湖北ふることふみ19
井伊家千年の歴史(5)鎌倉・日蓮上人辻説法跡 鎌倉時代になると井伊家は一族の中から他の姓を称する人物も登場する。そのような人々が血の繋がりによる団結と場合によっては権力を争うこともありながら遠江国に井伊家の血縁が広がって行った。既に井伊家と血縁関係があるかもしれない遠江武士として横地氏と勝俣(勝間田)氏を記しているが、他の家につ... 続きを読む
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2016年3月21日
お花見の季節
彦根城梅林の梅もそろそろ満開 春である。お花見の桜情報を特集する雑誌が目に付き、インターネットでも全国津々浦々、メジャーな場所から個人的に愛でる桜まで検索できる時代だ。敢えて僕らが湖東・湖北の桜情報を掲載することもないだろうと思っている。ただ思い出すのは、DADAの創刊した翌年には、もう余呉川沿いの桜を観る... 続きを読む