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まち・文化

  • 2014年8月18日

    清凉山不動院のこと 後編(上)

     僕はいつものように祈祷をしていただいた。佐々木さんは、大抵、般若心経を唱え、「臨・兵・闘・者・皆・陳・烈・在・前」と、刀印(とういん)を結んで九字を切り、不動明王の真言を唱え、手刀をおさめる。その後、全く想像もつかない独得の方法で気を整えてくれるのだが、この日は法衣をまとい祝詞を奏上し、九字を切るときとは別の言... 続きを読む

  • 2014年8月15日
    No Image

    水色の炎
    近江高校野球部の甲子園出場に期待す

     何かを忘れないでおこうとするとき、人の一生より何倍も長持ちする石や金属に文字や記号を刻む。そして大抵は、何年かすると、そこに何が記されているのか知ろうとする者にだけ、過去を、大切なものを語ってくれる。  2001年8月、甲子園球場は水色のユニホームに注目していた。私立近江高等学校(彦根市松原町)野球部が滋賀県初の決勝... 続きを読む

  • 2014年8月13日

    ライトアップは新しい命を建物に与える

     滋賀中央信用金庫は平成16年(2004)7月20日に彦根信用金庫と近江八幡信用金庫が合併して発足、近江八幡市桜宮町に本店、彦根市中央町に本部を置いている。  銀座支店は銀座町の交差点の角にあり、建物は平成23年(2011)10月28日、国の有形登録文化財、同年12月20日、景観重要建造物に指定された彦根の... 続きを読む

  • 2014年8月4日

    こずえアート
    「暮らしの山」をもっと身近に

     三連休の初日、木之本町藤ヶ崎で行われた「こずえアートってなに?」というワークショップに家族で参加してきた。小枝を使った鉛筆づくりや、山の木で画用木炭をつくって絵を描いたりといった体験ができるワークショップだ。  この催しは、藤ヶ崎の雑木林をフィールドに、整備や資源利用、森林空間利用の推進などの活動をしている伊香... 続きを読む

  • 2014年7月30日

    清凉山不動院のこと 前編

    神仏習合の不動院  多賀町敏満寺にある清凉山不動院(高野山真言宗)は不思議なところである。  僕は「何かある」と不動院を訪ねることが多い。「何か」というのは、日々平穏無事を祈り、そのバランスが崩れたような時だ。住職の佐々木琳慧(りんけい)さんに、祈祷をしていただき、気を整えていただく(県外の参拝者も多い)。毎... 続きを読む

  • 2014年7月24日

    近江の地獄めぐり

     子ども時分、軽業師のそうべえが地獄で大活躍する楽しい絵本「じごくのそうべえ」を愛読していた為か、個人的には、地獄についてのイメージは悪くない。ちょっと行ってみたいな、とどこかで思っていたくらいだ。この春から、近江鉄道多賀大社前駅から多賀大社へと続く門前町で「地獄めぐり」ができると聞き、地獄見たさに、... 続きを読む

  • 2014年7月22日

    世界で一番すてきな発明
    自動鐘撞き装置

     法盛山正覚寺(犬上郡甲良町横関571)の梵鐘が、人の姿もないのにゴーンと時を告げる……。都市伝説や妖怪変化の仕業ではない。機械工学で実現した「自動鐘撞き装置」の話である。  実際に鐘を撞く寺院にとって、毎日、同じ時間に同じ回数だけ撞くことは、責任のある仕事で、季節や天候によっては過酷だったりする。この煩雑な鐘撞... 続きを読む

  • 2014年7月18日

    湖の辺の道を駆け抜ける!
    山本山〜賤ヶ岳トレイルランニング

    賎ケ岳山頂から走ってきた山本山からの稜線を望む。  「トレイルランニング」という言葉がある。トレイルとは登山道など舗装されていない自然歩道のことだ。このトレイルを走るのがトレイルランニング。欧米では昔から盛んで、日本でも以前は「山岳マラソン」、「ランニング登山」などと呼ばれていたが、ここ10年ほどのマラソンブ... 続きを読む

  • 2014年7月14日

    最新作

     昔買った本の帯に「最新作」と書いてあった。この本はどれだけ時間が過ぎても帯がある限り最新作なのだ。こうして考えながら原稿を書いている今、「最新作」の帯みたいだなと思っている。  僕は子どもの頃、多分小学校の2年生の夏休みくらいまで、世界との接続が上手くいかなかった。僕が眠るとき世界は眠り、目覚めると世界は動き始... 続きを読む

  • 2014年7月1日

    近代化遺産としての印刷物 1
    佐和山神社の行方

    『近江鉄道湖東御案内』部分(大正4年 吉田初三郎筆 個人蔵)  「近代化遺産」とは、一般的には幕末・明治維新から第二次世界大戦終結までという近代を物語る構造物のことをいうが、近代化の様子を知ることができれば、紙(印刷物)でも石でも何でも近代化遺産だと僕は思っている。そして、今注目は、観光パンフレットや鉄道沿線... 続きを読む

  • 2014年6月27日

    夜の余呉湖畔を歩く
    余呉湖をめぐるナイトハイキング

     このところ、意識的に運動をするように心がけている。若い頃はスポーツをしていたけれど、ここ10年運動らしい運動をほとんどしてこなかった。30も半ばを過ぎて、いろんなところに影響が出てくるのをじわじわと実感していたので、先月から少しずつウォーキングやランニングをはじめたのだ。  そんな中、「余呉湖をめぐるナイトハイ... 続きを読む

  • 2014年6月11日

    ラクウショウ

     彦根・荒神山の麓、琵琶湖側に大きな沼がある。曽根沼という。彦根に住んでいながら訪れることのない場所だった。5月も押し詰まった午後、大切な理由があって沼の周囲を歩くことになった。そこで、石筍のような奇妙な瘤に遭った。近寄りがたい神聖なもののように思えた。  調べてみると、ヌマスギ(沼杉)という名を持つ樹木だと判っ... 続きを読む

  • 2014年6月9日

    子供たちがしのぎを削る、多賀町でランバイクレース開催

     2014年5月31日(土)・6月1日(日)の2日間、滋賀県犬上郡多賀町役場横の特設会場で、ランバイクレース「ランバイクチャレンジシリーズ(R.C.S.)2014 SHIGAラウンド」が開催され、各日約300名の選手が出走した。天気に恵まれたのは幸いだったものの、季節外れの炎天下。出場した選手たちは、カンカン照り... 続きを読む

  • 2014年6月2日

    政所の波兎(竹生島紋様)

     波間を跳ぶうさぎの文様の名は「竹生島文様」という。「波うさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などと呼ばれることもある。  謡曲『竹生島』に「緑樹影沈んで魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」と謡われ、神秘的で美しい情景が浮かんでくる。謡曲『竹生島』の竹生島は琵琶湖のそれ... 続きを読む

  • 2014年5月21日

    石田三成公お手植えの藤

     米原市世継にある春日神社に「石田三成公お手植えの藤」が伝わっている。5月2日快晴、ゴールデンウィーク真っ只中、湖岸道路の渋滞を回避しようと横道に入り、ボケラーっと休憩を決め込んだ。長閑である。世継会館の駐車場に大きな「世継まちあるきMAP」が建っていた。優れたMAPだと思った。世継という地域の古代から現代までを... 続きを読む

  • 2014年5月19日

    こども館長の一日
    スミス記念堂

     日曜日、彦根城のお堀端にある和風建築のキリスト教教会「スミス記念堂」へ行った。キリスト教の信者ではない私が教会へ足を運んだのは、礼拝や集会のためではない。記念堂を開けている近藤一家と「こども館長」に会いに行った。  「こども館長」こと近藤七生(なお)ちゃんは3歳。土日祝日の朝10時頃、スミス記念堂へやってくる。... 続きを読む

  • 2014年5月15日

    奇祭・茶わん祭
    余呉町上丹生

     5月4日。余呉町上丹生で伝統の「丹生茶わん祭」(県指定無形民俗文化財)が行われた。かつては3年に1度行われていたが、人手不足などが原因で、今年は5年振りの開催となる。前回の2009年の開催は6年振りだった。僕は二度目の経験だ。その時はこんな記事を書いた。  「昔、上丹生と下丹生の境近くにある末遠(すえとお)とい... 続きを読む