まち・文化
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2014年5月12日
百年の時を超えて
北国街道 安藤家「ふすまのすがた」展野田拓真さん、藍子さん夫妻と娘の一紺ちゃん 長浜の北国街道 安藤家で、北大路魯山人が手がけた書院「小蘭亭」の特別公開にあわせて、野田版画工房の「ふすまのすがた」展が5月17日まで開催されている。 北国街道 安藤家は、秀吉の命を受けて長浜の城下町を整備した「長浜町十人衆」のうちさらに有力だった「長浜三年寄」... 続きを読む
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2014年5月5日
近江高天原の証明!?
近江高天原と書かれた沿線地図『近江鉄道沿線名勝之栞』(近江鉄道株式会社 1928年)(個人所蔵) 「古事記は近江の國を中心とした出来事の記録だ」と記したのは彦根高等商業学校(現・滋賀大学経済学部)の橋木犀之助教授である。古事記(こじき、ふることふみ)は、和銅5年(712)、天武天皇の命で稗田阿礼の「誦習」を... 続きを読む
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2014年4月30日
彦根高宮 太鼓祭り
門口・いかり紋の謎4月13日、早朝、電話があった。「今日は高宮の祭りだから、来てはどうか」と、男性の声だった。僕は寝ぼけていたけれどごそごそとカメラを持って出かけることにした。時間ができたら……、そう考えていることは多分、一生できない。気持ちが少しでも動いたら出かけるのがいい。 高宮の「太鼓祭り」として知られているが正式には「... 続きを読む
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2014年4月18日
注目は井伊直虎!?
石田三成の袖看板 彦根の夢京橋あかり館2階の「まちなか博物館」で開催されている「MITSUNARI11」という企画展示が面白い。超次元サッカーではない。戦国アクションゲーム「戦国無双」を開発した株式会社コーエーテクモゲームスの協力を得て、ゲームに登場するキャラクターの等身大パネルを展示しているのだ。 彦根... 続きを読む
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2014年4月16日
桜の記憶
桜の花が咲くと必ず思いだすことがある。菜の花や菖蒲といった季節を代表する花も同じように記憶の何処かにつながってはいるけれど、桜の思い出は、他の花とは少し違った心の場所にある特別なものなのかもしれない。 僕の場合……、中学校のグランドが姿を現す。彦根西中学の出身で、グランドの桜は僕らが植樹したものだ。背丈ほど... 続きを読む
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2014年4月14日
青海山の勇姿
4月5日、長浜市の曳山博物館で曳山交替式が行われた。 長浜曳山まつりは、12基の曳山が3年毎に毎年4基ずつが交代で巡行する。交替式は、1年間曳山博物館で展示されていた今年出番の曳山をそれぞれの地元町内の山蔵に戻し、来年出番の曳山と入れ替える行事だ。今年の出番山は、春日山、月宮殿、諫皷山、青海山の4基。この... 続きを読む
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2014年3月26日
安国寺恵瓊 肖像画
3月15日彦根の清凉寺で「三成の戦 2」というイベントが行われていた。チラシをよく見て驚いた。石田三成肖像画と安国寺恵瓊肖像画板絵が龍潭寺で特別公開されていたのだ。3月23日、29日、30日にも公開されるというから是非とも観ておきたい。安国寺恵瓊はNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」に登場したと聞いた。恵瓊は彦根とも関係が... 続きを読む
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2014年3月21日
波うさぎを求めて
僕は、波間を跳ぶうさぎのキュートな文様に魅せられコレクションしている。この文様の名は「竹生島文様」という。「波うさぎ」「波にうさぎ」「波のりうさぎ」などの呼び方もある。 謡曲『竹生島』に次のような一節がある。「緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔(はし)るか 面白の島の景色や」(「... 続きを読む
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2014年3月14日
佐和山遊園のこと
実は、僕は国道8号線佐和山トンネルの近くにある「佐和山遊園」が近頃随分気に入っている。最初は「なんだかなー」と思っていたが、実際に訪れてみると素晴らしいのである。 偽物といってしまえばそれまでだが、実に、自由奔放に石田三成時代の佐和山を再現しているのだ。造形物は長い歳月をかけて増殖していったのだろう。過去のも... 続きを読む
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2014年3月12日
三成の戦
宮下英樹氏が描いた「石田三成肖像画」は、夢京橋あかり館にて展示中。 3月15日(土曜日)、彦根の清凉寺で「三成の戦2」というトークイベントが「今、なぜ三成なのか?」をテーマに行われる。また、彦根市・米原市・長浜市の三成公を慕う団体などが集結する「三成会議」もある。『「佐和山十九万四千石の故郷」として三成公の... 続きを読む
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2014年3月11日
3.11
彦根市下西川町 東日本大震災により被災された方々に改めて心からお見舞い申し上げます。 東北地方を中心として、日本列島に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、3年。震災関連のニュースも以前ほどには報じられなくなり、多くの被災地では今も復旧・復興のための努力が続けられている。 3月15日土曜日、彦根の清凉... 続きを読む
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2014年2月26日
オコナイの季節 2
「オコナイ」とは、村内の豊作と安全を祈願し、一月から三月にかけて繰り広げられる神事のことだ。基本的には、御鏡をつくり神仏に供え、直会があり、次の年のトウヤ(頭屋・当屋・塔屋/「屋」を「家」とする場合もある)を決める。丁度今頃がオコナイの季節だ。 木之本町北布施のオコナイを見学させていただく幸運に巡りあわせた。... 続きを読む
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2014年2月17日
オコナイの季節
「オコナイ」は今となっては不思議な儀式である。少し前までは当たり前に行われていた祭礼で、現代の効率と効果を追い求める社会において、何かしらの失ってしまった欠片の多くがあることを、感じることができる。過去より受け継いだ文化の最後の砦である。 「オコナイ」とは、『村内の豊作と安全を祈願し、一月から三月にかけて繰り... 続きを読む
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2014年2月13日
自分たちの「しゃぎり」を繋ぐために
「しゃぎり」とは曳山まつりにおけるお囃子のことだ。曳山の巡行時や歌舞伎が始まる前には篠笛や摺鉦、締太鼓に長胴太鼓を用いて必ずしゃぎりが演奏される。毎年10月上旬に行われる米原曳山まつりでは、このしゃぎりを年齢や性別、居住地にかかわらず多くの人で奏でている。 山組のひとつ松翁山は7年前「松翁山しゃぎり保存会」を... 続きを読む
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2014年1月29日
白虎隊と共に戦った朝比奈茂吉、彦根に眠る
昨年、NHK大河ドラマ「八重の桜」に関係した事跡を湖東・湖北で探そうと思っていた。自分内ルールとして「彦根藩の戊辰戦争関連は除く」という条件付けていたので、結局、何も見つけることができなかった。不思議なもので、本年、「軍師官兵衛」の放送が始まった途端に「犬上郡青波村の村長を務めた椋原義彦という人の墓」が、彦根市... 続きを読む
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2014年1月16日
戦国の世と現代
NHK大河ドラマは『軍師官兵衛』。そして2014年は、大坂冬の陣400年。湖東・湖北は今年も戦国ブームで盛り上がることだろう。 僕はどちらかといえば戦国時代があまり好きではない。戦国武将の生き様はそれぞれ小説を読む限り魅力的だし、石田三成の再評価にも興味津々だが、戦国という血で血を洗う戦乱の時代に、実際、人がどんな... 続きを読む
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2014年1月13日
世界で最も美しい風景
あけまして、おめでとうございます。言葉にすると照れくさいが、新しい年を生きていることに感謝したい。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 僕は世界中を周ったわけでもなく、また、日本中を旅したこともなく、淡海をくまなく巡ったこともない。ただ、本当に美しい風景がある。世界で最も美しいかもしれないと思うことがここ数... 続きを読む